Welcome to yamagirimoeの日記 !!
メッセージスペースです。
きみの背表紙 
2007/10/15 /00:38
猫が棚から本を落とした
宙に埃が舞い
しおりが ページをひらいた
   拾いあげた指先に
     やるせない糸が、、、

          遠い昔
 あたしにしか判らない印をつけた
 並んだ図書館の本みたいに
 いつでも みつける事ができると

 あたし きみの背中に 印をつけた

 きみの表情を あたしは知らない
 いつも傍らに寄り添う人がいて
 だから ずーっと見ている きみの背中

 きみのぴーんとした背中も
 少し曲がった背中も
 駅で手を振りながら
 去って行くきみの背中も
 あたしはすき

 いえの本箱に きみへの心を入れる
 場所が空けてあるの
 いつか
 きみの背表紙が見えるようにと

 忘れていた きみの 存在
          いまは
       遠い 遠い 背中
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仮多路倶 
2007/01/17 /19:38
「仮多路偶」

あなたの持っているカタログは何?
洋服 それとも グッズ本の目録
車(ううん) 日用雑貨(いいえ)
旅行(ちがう) アクセサリー(否)

ほんとに ほしいものは あるの?

私の持っているカタログには
私自身が載っている

私の手足 私の内臓 私の乳房
私の心 私の涙 私の夢 私の愛
私の内の悪魔 私の内の天使
そして・・・私の・・・苦い思い出

だれにも買えない だれにも見せない
仮多路偶を わたしが持っている

そのカタログはいつしか
角がすり減り 手あかにまみれ
心の片隅に積み上げられていた

そうっと真ん中を抜き取り
現在の私のカタログと見比べてみる

古いカタログの中身は
モノクロはセピア色に 
カラーはモノクロに
年齢に応じて 万華鏡みたいな
光と影は無くなってはいたが
一番上におかれた 真新しいページには
数えきれない 人々の優しさと哀しみが
B5サイズとなって 真ん中で笑っていた

あなたの持っているカタログは何?

今 私は大切に 眺めている 
私の持っている華焚絽倶(カタログ)を
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今までの中で出来の良い作品かな? 
2006/11/07 /21:19
三段目のチェスト

           やまぎりもえ
透明な引き出しに
生きてきた時間のはこを入れた
二十年ごとに一段ずつ重ねる
哀しみのはこは 重くなり
笑いのはこは どんどん軽くなっていく

  展望台の一角で恋人らしきふたり
  髪は栗色 きらきら輝く 瞳 
  声は聞こえないが 弾んだ息づかい 
   
         私はみていた
         じっと見ていた
         私を視ていた 

 かつては足を踏み入れ
 忘れ物をした
 「ときめき」という場所 
 羽根をつけ
 遠くへ飛んでいったことを
  
   
 自分には見えない 
 失われた記憶の輪郭が
 6Bの線で 
 打ち上げる波のように
 私を強く引きよせる

   代赭色の空間が ふたりを
   染めていく
 
 逆光線の中で 時の砂が
  ゆっくりと下に落ち
   ゆっくりと上にあがっていく

引き出しの中身は 少しずつ色を落として
赤い三角形のはこは 茶褐色に
青い四角形のはこは かすんだ紫
白い丸いはこは ミルク色

三段目の引き出しを開けてみると
縫い直した「晴れ着」が入っていた
 
私はこれに手を通し
三度目の二十歳を迎えた

  夏の日差しの下
   時の雫が
   ゆったりと
    地面に沁みていく 






慣れない授賞式に出て、挨拶の仕方も分からなく淡々と帰宅してきました。
お世話になった人々にもっときちんとお礼を言うべきだったんだろうと思う。
折角の伊藤桂一さんのサインも貰わずに、帰ってきた私は、やはり世間知らずでした。
反省しております。
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※詩 
2006/04/09 /23:26
 「冷たい桜」  



悪気のない言葉が 

私を切り裂く

 

信じていたのに、、、



 そんなありきたりの言葉が

    ぐるぐる心に巻きつく



一緒に生きてきたはずの思い出は

孤独と孤立の年月にすり変わり

「友情ごっこ」が

深い喪失感を生み出す



   幾度か おなじ哀しみを

   味わったはずなのに 

   それでも… 慣れていけない



散りゆく桜の花が

ため息とともに

冷たくなったコーヒーを

眺めている

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※詩 
2006/04/02 /23:25
   時季を告げる貝殻

                    やまぎり もえ

食卓に置き忘れられていた

貝殻を耳にあてたら こげた醤油とともに 

潮の匂いと波の音がした



 狭い部屋を突き抜ける 古い家

 凍てつく風の痛さが

 一瞬に 縮こまった体を 

 緩やかに変えてくれた 



互いの気持ちを

ありのままの 

自分のフィルターを透して

「枠を越えた人間関係」

それが私のキーワード



 だけど

 決して綺麗ごとだけではなく

時にはずるさも抱えた 

時計の砂は下から上に回転して

哀しみのメモリーが

何メガバイトに増えていても 

 見知らぬ人の言葉の優しさに

 傷ついた心が流され 

 あらたな さざなみを向えられる

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プロフィール

yamagirimoe

Author:yamagirimoe
田舎の小都会に猫3匹と多人数の出入りする借家に暮らす。スローライフの日だまり。




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